シンプルな小豆のぜんざい/Simple Azuki beans with grilled rice cake

今日は1月1日の2022年の始まりです!
皆が口を揃えていうのが、なんだかお正月のような気がしないよねえーっと。
確かにコロナ後は世界中がそうなのかもしれません。
外国でお正月を迎えても、元旦の日にお餅を食べるという日本人の習慣は
私の周りの人たちだけをみても変わらないように思います。
そのお餅ですが、お餅は丸?それとも四角?っていうのは、
自分の故郷を離れると必ず話題にでる一つです。
大雑把にいうと東が角餅、西が丸餅です。
境目は岐阜県の関ヶ原辺りとか。
お雑煮の発祥である京都では、餅をついて手で丸める丸餅が
用いられるようになりました。
方や東の角餅は、江戸時代から平たく伸ばした餅を切り分ける方法で
角餅になりました。
人口の多い都心なので、作るのも運ぶのも効率よくするために
角餅が丸餅に変わってきたというのが主な理由のようです。
そして丸餅か角餅がきまったら、今度は焼くのか、茹でるのか、
醤油かみそかという話になるのですが、各地域により違ってくるんですね。
角餅・すまし文化圏:北海道・東北・関東・中部地方
丸餅・赤みそ文化圏:北陸地方の一部
丸餅・白みそ文化圏:近畿:中部地方の一部・四国地方の一部・中国地方の一部
小豆汁文化圏:鳥取県の海岸沿いの一部地域
丸餅・すまし文化圏:中国・四国・九州地方・北陸地方の一部
(参考:日本列島雑煮文化圏マップ、オリーブオイルひとまわし)
https://www.jpnsport.go.jp/anzen/Portals/0/anzen/kenko/siryou/kondate/pdf/zounimap.pdf)
大学で他県の人と会って初めて知ったのが、上記の様々なお雑煮でした。
ロンドンに暮らす日本人の間でも、いろいろな県から来る人がいるわけですから、
お雑煮の違いに話が盛り上がるんですよね。
うちは鳥取の米子市なので丸もちでした。
そして、ぜんざいは絶対だったんです。
長い間、お雑煮はぜんざいが当たり前と思っていましたから。
実は小豆のお雑煮は出雲地方だけで、極々稀なんです。
小豆ぜんざいと、そして極シンプルな醤油すましだしに、
あおさのような岩海苔を入れ、庭でとれたゆず皮をちょこんとのせる。
その二つの雑煮が我が家の定番でした。
ベジタリアンのうちでは、小豆はよく使います。
そしてよく聞くのが、小豆を炊くのはたいへんじゃない〜ということです。
いえいえ、みなさんが思っている以上に、豆を煮るのってすこぶる簡単なんですよ。
以前にも
赤レンティルの豆スープ
http://poornamatriyoga.blog67.fc2.com/blog-entry-12.html
ひよこ豆のブラウニー
http://poornamatriyoga.blog67.fc2.com/blog-entry-31.html
などを掲載しましたが、圧力鍋を使うと、ちちんぷいぷい、早いんです。
結婚してすぐに、うちの旦那さんから圧力なべの使い方は教わりました。
インドやネパールの夕ご飯時間になると、あちらこちらの家から必ずシューっという
圧力鍋の音が聞こえてきますよ!
今回は鍋でコトコト小豆を煮ました。
時には圧力鍋で時短ですぐに煮る時もあります。
作り方は鍋で煮るのとほぼ一緒です。
ただし、あまり煮すぎると豆が潰れちゃうこともあるので
我が家の圧力鍋の癖をあらかじめ知るのは大事です。
時にはマクロビオティク料理で、お砂糖を使わずにデーツを使うこともあります。
マクロビオティックでは小豆は欠かせない程よく使う食材です。
マクロビでは、小豆の煮汁を一度こぼすことはしません。(と習いました)
ちぎり昆布を入れて、強火で沸騰したら弱火にして、
水がなくなるごとに、3回ほど水を足します。
豆が柔らかくなったら、少量の塩と細かく刻んだデーツを入れます。
一般的にはレーズンをお砂糖の代わりに入れるのですが、
デーツの方が甘みが強く、おいしく仕上がります。
そう、通常は丸餅を日本から調達することがほとんどだったんですが、
今回はパンデミックで日本に帰ることができず、お餅も手に入らず
日本食スーパーで購入しました。
実際にロンドンで丸餅を見ることは、極々稀です。
丸餅か角餅か、焼くか茹でるか、
小豆の茹で方、ごく単純な違いではありますが、
味の違いを吟味しながら、いろいろ試され好みに応じて作られるといいと思います。
そうそう余談になりますが、もしきな粉餅にする時は、茹で餅の方がきな粉に絡んで
美味しくできまーす。
最近ロンドンでは、お餅のアイスに人気がでてきているんです。
一時はティーンの間で流行りすぎて手に入らなかったくらい。
雪見だいふくのような、でも味はバニラだけじゃなくて、マンゴとか、チョコととかいちごとか。
もちもち、のびのびの食感が好きな人が多いのかもですね。
シンプルな小豆のぜんざい
Simple Azuki beans with grilled rice cake
材料:
小豆 200g、 水1L、 ココナッツシュガー150〜200g、 塩 小さじ1/2
Ingredients:
200g Azuki beans, 1little Water, ,150-200g coconut sugar , 1/2 tsp salt
作り方:
小豆を洗う。洗った小豆に水を入れて(適量倍以上)5分煮たら、火を止め30分蒸らす。
小豆をざるにいれてお湯をすて(渋みをとる)
鍋に小豆をいれて1ℓの水を入れて沸いたらアクをとり、ごく弱火で40分ほど煮る。
小豆がやわらかくなったら、砂糖をいれ5分ほど砂糖をなじませ、塩を入れる。
(ぜんざいなので水の量は多めです。あんこにしたい場合は水加減を少なく3〜4倍くらいにしてみてください)
How to make it:
Wash beans. Add water to the beans (more than double the amount)
and simmer for 5 minutes, then turn off the heat and steam for 30 minutes.
Put beans in a colander (to remove astringency).
Put beans in a pan, add 1L water, remove the lye, and simmer on very low heat for about 40 minutes.
When beans are tender, add sugar, let the sugar blend in for about 5 minutes, and add salt.
( If you want to make red bean paste, try reducing the amount of water.)
スポンサーサイト
かぼちゃのココナッツカレー/Pumpkin Coconut Curry (Vegan)

12月の師走になり、ロンドンも寒くなってきました。
2日(木)のロンドン郊外では 早朝に雪が降って少し積もったために、
電車がしばらく走らなかったと、その日の午前に待ち合わせをしていた友人から
遅れるね、という連絡が入りました。
その同じ時間のロンドンの中心はというと、寒いけれど空一面が真っ青でした。
電車でほんの40分くらいのところなんですけれど、天気は違うんですよね。
ロンドンの冬は寒くなると同時に、暗いです。
ロンドンでひと冬越されたかたはご存知だと思います。
朝は7時半でも暗く、そして夕方は4時には暗くなってしまいます。
というわけで、暗い中でなかなかでレシピの写真が撮れないんですよ。
夕飯の時間になるともう真っ暗ですから。
もちろんデジタルカメラは蛍光灯だろうと電灯だろうと、
上手に明かりを調整して撮ってはくれるんですけどね。
デジタルが出回る遠い昔写真撮影を糧にしていたこともあるため、
「光」が気になるんです。
自然光で取りたいなあーと。
ちなみに今日は電灯の下での撮影です。
(撮影っていってもちゃちゃって撮るだけですが。。)
そうそう、昨日は初めて、自分がブログに書いたレシピを
あるお母さんが作ってくれて食べました!
簡単ラタトゥイユです。
http://poornamatriyoga.blog67.fc2.com/blog-entry-39.html
美味しかった〜。
塩だけのとっても簡単なレシピなので、レシピなんていうほどでもないのですが、
やっぱり自分以外の人に作ってもらって食べるのは美味しいです。
と、私は思います。
旦那さんでも、子供でも、もちろん友達でも。
さらに、ブログに載せたものを作ってもらえるということがすごく嬉しいし
それが実際に目の前にあるというちょっとした驚きは、
不思議な二重の嬉しさでした。
その料理を作ってくださったお母さんにも話したのですが、
最近益々、「旬の新鮮な食材と塩だけ」
って究極だけどいいな、美味しいなって
やっと思えるようになってきました。
時には、このブログには載せないような時間をかけた食、
香辛料などもろもろたくさん入れた食も作ります。
でもやっぱりここに載せているような、少ない調味料で、チャチャッと簡単にでき、
尚且つできるだけ多くの人が美味しいな、と思えるものを
このブログを通じて紹介できたらな、と。
そして願わくば活用してもらえたらな、嬉しいです。
さて、食材と塩。
食材と塩の美味しさを改めて 「うーん、美味しい!」 と最近感じたのは
去年の冬に、マクロビオティックを極められている方からご馳走になった
生スペルト芽キャベツバスタでした。
芽キャベツはよく聞くと思いますが、スペルト/Spelt はあまり聞かないかも、
という人もいるかと思うので、芽キャベツ、スペルトについてちょっと書きます。
イギリスの冬といったら、それもクリスマスといえば、芽キャベツしかないでしょ、
っていうくらい芽キャベツはこの時期たくさん出回ります。
去年は、近所のスーパーで枝ごと売っているのを見つけたんです。
見つけた時はすごく嬉しくって、可愛いからキッチンに飾ったり、
良さそうなのがあればよく買っていたんです。

ただ、キャベツは好きだけど、芽キャベツはどーもいまいち、っていう
いう人が案外いるんですよね。
芽キャベツにはちょっとくせのある甘さがあるかもしれません。
正直私も昔はあまり好んで食べる野菜ではなかったですから。
実はうちの子供たちも芽キャベツはあまり好きじゃない野菜の一つでして、
さすがに芽キャベツばかり、ロースト、サラダ、スープを食卓に出していたら
文句が多くなったので、買い続けるのは止めました。
キャベツのように葉が一枚一枚重なりあって巻いていて、
中心に向かって凝縮している。
陰陽でいえば、陽の野菜の一つです。
寒い時期が旬の野菜です。
ぎゅっと巻かれている、って言葉がぴったりかなと。
ちっちゃくて可愛いですねえ〜。
それからスペルト。
スペルトは古代穀物の一種です。
最近、グルテンフリー食がスーパーでもよく見られるようになってきたと同時に
このスペルトはグルテンフリーの代表として取り扱われるようになりました。
パンやケーキ作りの粉から、スペルトを使ったパン、パスタ、お菓子など。
全くのグルテンフリーではないのですが、スペルトならば小麦アレルギー
がある人でも85~90%アレルギーが発症しないことが多いようです。
日本は乳製品、卵、ナッツなどが食アレルギーを引き起こす原因の主流ですが、
イギリスでは小麦アレルギーの人も多いんですよ。
スペルトの色は全粒粉に似ています。
ただ味は全粒粉よりは軽めで、ほんの少し甘めかなあ。
やっぱり自分で感じるのが一番かと思うので、今度試してみてください。
上記私がいただいたのは、旬の芽キャベツをさっと塩茹でして、
それに生のスペルトパスタを絡め、上質のオリーブオイルをちょっとかけたものでした。
それだけなのに、すんごく美味しかった。
その後も何度か自分で、芽キャベツ生スペルとパスタを作って食べてはいるんですが、
やっぱりどうも同じにはいかないんですよねえ。
お茶を飲んではじめて、あー美味しい!って芯から感じた時のような、
そんなほっ、と思える忘れない気づきがあったんです。
懲りずに今年の冬も再現を試みています。
前置き長くなりましたが、今日はかぼちゃのココナッツカレーです。
やっぱり冬はかぼちゃの出番が多くなりますね。
そして寒いとやっぱり甘めのものが食べたくなっちゃうんですよね。
ロンドンには、いわゆるかぼちゃ/Pumpkinだけじゃなくて
いろいろカラフルなかぼちゃがあります。
いちばん主流なのはButternuts squashでしょう。
年中見るこのButternuts Squashは瓢箪のような形をしていて
中がオレンジでキュッと詰まっています。
食べたことあります?
ローストやスープにすると甘くて美味しいですし、
ものによってはかぼちゃの代わりにもなり得ます。
またの機会にレシピ載せますね。
そして Assorted Squash として毎回違う数種のかぼちゃがスーパーで並べられます。
入荷の時の旬のものが売られているんですね。
その中に時々「kabocha」があります。
イギリスでもちゃんと「kabocha」で売り出されています。
日本食材店で買っても、スーパーで買ってもあたりはずれは多少ありますが
kabochaならば、日本のものとそれほど変わらず、ほっくりした甘いさがあります。
なので私は冒険をせず「kabocha」のみを買っています。
日本では、冬至の日には免疫力を高めるために、かぼちゃを食べる風習がありますよね。
ちなみに2021年の冬至は、12月22日。
太陽の出ている時間が短く、夜が長い日です。
なんだか今日は美味しいの連続でしたが、寒くてなって家にいる機会が多くなると
みんなで暖かくして美味しいもの食べたくなりますよね。
かぼちゃココナッツカレーすぐにできるので試してみてください!
かぼちゃのココナッツカレー
Pumpkin Coconut Curry (Vegan)
[材料]
玉ねぎ大1個 みじん切り、 かぼちゃ中1個 角切り、 人参大1本 輪切り、トマト小2個 極細各切り、にんにく&しょうがそれぞれ ひとかけみじん切り ココナッツクリーム300gくらい(一缶の2/3くらい)、クミンシード大1、ガラムマサラ大1、ターメリック小1、
チリパウダー小1(好みで)、塩、こしょう(好みの量)
[Ingredients]
1 large onion, 1 pealed & cut pumpkin, 1 large cut carrot, 2 small finely cut tomatoes, chopped garlic and ginger,
about 300g coconut cream (about 2/3 of tin ), 1tbs cumin seeds, 1tbs Garam Masala, 1tsb Turmeric, 1tsp
1 tsp chilli powder (if you need), salt and pepper (as you like)
[作り方]
1 玉ねぎを鍋またはフライパンで中火で炒め、5分くらいして透明に柔らかくなってきたらクミン、にんにく、しょうがみじんを加える。
いい香りがしてきたら、切ったかぼちゃ、人参を加えて炒める。
2 蓋をして、中火〜小火で蒸し炒める。10分くらい。野菜が少し柔らかくなったらトマトを投入し、
ガラムマサラ、ターメリック、チリ、ココナッツクリームをを加える。
3 さらに蓋をして、トマトがくたっとして、かぼちゃが柔らかくほぐれるくらいまで煮る。10分くらい。
4 かぼちゃの半分くらいをつぶして甘さをだす。塩、こしょうで味付け。
[How to make]
1 Fry the onions on medium heat in the pan and add cumin, garlic and ginger when the onion becomes transparent and soft
for about 5 to 10 minutes or so. When it smelled good, add chopped pumpkin and carrots and mix them.
2 Cover and steam over medium to small heat for about 10 minutes. When the vegetables are a little tender, add tomatoes and
Garam masala, turmeric, chilli and coconut cream. It was
3 Cover with a lid and simmer until the tomatoes are loosen and the pumpkin is soft and loose for about 10 minutes.
4 Crush about half of the pumpkin to make it sweet. Season with salt and pepper.
焼きなすのオリーブオイルマリネ/Roasted aubergine marinated in olive oil

前回はいつの間にか夏になりましたね〜、なんて呑気に言っていたら
今回はいつの間にか夏が終わりになりましたね〜、です。
今日から9月です。
ロンドン寒くなってきました。
8月末に30度という噂もありましたが、
いえいえ15度前後の気温がこのところ毎日です。
日本はまだ残暑なのに。。
ちょっと時期はずれてしまうかもですが、
今日は夏暑いときに良く作ったなすのレシピです。
ロンドンはオーブンがどの家にもあるので、
オーブンに入れて和えるだけなのですごく簡単。
白崎茶会からの抜粋です。
白崎茶会では、ワインなどのおつまみとして紹介されていました。
ちなみに白崎茶会とは、白崎裕子さんが主催するお料理教室です。
https://shirasakifukurou.jp/
陰陽を基礎にした食材選び、ココナッツのオイルやココナッツシュガー
米粉を使った料理やお菓子は、簡単に作れるので
毎日の食卓に大活躍だし、美味しいものが多いんです。
それに、ロンドンではココナッツ由来のミルクでもオイルでも
シュガーでも最近どこでも手に入りやすくなっています。
たくさんのレシピ本も出されていて、私もよく参考にしています。
マーラカオのおやつとか、うちの定番の豆乳マヨネーズなど
ぜひまた紹介したいと思います。
ところでなすって、夏ってイメージが多いけれど、
でも秋かなあ、って考えちゃいますよね。
だって、なすといえば、「秋茄子は嫁に食わせるな」
って諺があるくらいですから。
ナスは収穫時間が長いので、6月から出回るのが夏ナス
9月ころ収穫されるのは秋茄子と呼ばれています。
夏ナスは日光を浴びるので皮が厚めで実が詰まっていて、
秋ナスは穏やかな日光で育つので皮は柔らかく
甘みが強いと言われています。
イギリスのナスはというと、
日本の2、3倍の大きさくらいある、ジャイアント!ナスが主流です。
日本から来らたばかりのかたは、まず大きさにびっくりされますね。
いわゆる、日本で販売されている西洋ナスです。
その逆にインドなど南アジアから輸入されるものは、
日本のナスの1/4くらいのサイズの小さいものがあります。
ナスの現地と言われるインドでは、この小ナスはよーくつかわれますが、
ヘタも茎も丸ごと使うというのは特徴的なところ。
へたにも実は栄養効果があって、炎症を鎮める抗炎症作用があるとか。
話しを元にもどして、「秋茄子は嫁に食べさせるな」 の諺には、
お嫁さんにたいする意地悪と、
お嫁さんに対するやさしさ、
のお姑さんの両方の気持ちの意味があると言われてますよね。
秋のナスはとっても美味しいので、
そのおいしい秋茄子を嫁に食べさせるのはもったいない、と。
姑さんが独り占めしようと思った訳です。
なすの特徴として、体にこもった熱をとる働きがあるため、
体を冷やすといわれています。
なので、秋茄子を食べて大事な嫁の体が冷えてしまってはいけない、と。
姑さんが気遣った訳です。
それから日本では昔から、秋なすには種が少ない=子種が少ない、
縁起が悪く子宝に恵まれなくなるから
嫁には食べさせてはいけない、と言われるようになったとそうです。
実際、ナスは体を冷やす陰性の食べ物なので、
あまり食べすぎると「熱を冷ます」作用があり、
夏の暑いうちならば積極的に取り入れたい食材ですが、
涼しくなってきたら、体を温める食べ物
例えば生姜を一緒に食べられると良いですね。
今日のレシピでは600gのナスを使うのですが、
イギリスの大ナスだと、だいたい3個くらいが目安です。
一口切りにすると、結構たくさんな量になるのですが、
塩付けして絞って、ローストしちゃうと、
写真にあるようなIKEAのガラスタッパーにちょうどよく
収まるサイズに凝縮します。
おつまみにもいいですが、
パンでも、クスクスでもとっても相性がいいので、
ナス3個はぺろっとなくなっちゃいます。
なので、食べすぎ要注意で〜す。
あ、それと余談ですが、なすは英語でEggplantst って習うんですが
それはアメリカ英語で、イギリスではAubergineで〜す。
焼きなすのオリーブオイルマリネ
Roasted aubergine marinated in olive oil
材料:
なす600g にんにく2個、ローリエ2枚、赤唐辛子2本、塩30g
オリーブオイルとなたね油(オリーブオイルは冷蔵すると固まるのでそれを防ぐ)
Ingredients:
600g Aubergine,2 garlic, 30g Salt, 2 bay leaf, 2 red chilli,
olive oil and rapeseed oil (olive oil alone can harden when refrigerated)
作り方:
1 なすを一口大にきって、約30g(5%)の塩水につけ30分おく。
2 水気をしっかりきり、オーブンにのせ、200度25〜35分焼く。
3 容器になすを入れ、切り込みをいれたにんにく、ローリエ、赤唐辛子を加え、
オリーブオイルとなたね油をたっぷり加え、味がしみるように表面にラップをしてふたをする。
4 次の日以降が食べ頃。冷蔵1週間保存可能。
How to make it
1 Cut the aubergine into bite-sized pieces and soak in about 30g (5%) of salt water for 30 minutes.
2 Squeeze the water well, put it in the oven, and bake at 200 degrees for 25 to 35 minutes.
3 Put aubergine in a container, add garlic, bay leaf, and red pepper
and add plenty of olive oil and rapeseed oil. Wrap the surface with film so that it tastes good, and cover it.
4 The next day or later is the best time to eat. It can be refrigerated for 1 week.
豆腐と、大根おろしと、しそちょっと/Tofu with grated white radish with shiso

かなりの時間が空いたと思ったら、いつの間にかロンドンは夏がきています。
イギリスの夏は、日本のジメジメした蒸し暑さはありません。
6月に快晴のお天気が1週間くらい続いたので、
このまま去年のようにお天気続きか!と思いきや
その後はずっとどんよりと曇りや雨の日が多いですね。
それまでのイギリスは、「今年どうしちゃったのかしら」というほど
気温10度前後の寒さだったので、日本とズームをしていると、
日本ではキャミソールきて「蒸し暑い!」
ロンドンではトックリセーターきて「寒い!」という
ギャップがおかしかったです。
天気予報で晴れマークを見ると、
イギリスに住んでいる人にとっては、わーい\(^o^)/と、
大声で叫びたくなるほど。
もちろん、イギリスの天気は、変わりやすい、
ゆえに天気予報も変わりやすく当てにならない
というのは常識ですが。
すみません。イギリスに暮らし始めると、まずは天気の話から、
というのが常で、話がつきないんです。。。。
さて、今日のレシピも超簡単、それでもって日本人にはしみじみ美味しい
豆腐と大根おろし、それにしそをぱっとかけただけ、それだけです。
前回のブログ
http://poornamatriyoga.blog67.fc2.com/blog-entry-46.html で、
大根のことは少し書きましたが、
大根は下の方が辛くて、上の方が甘いです。
なので、
大根おろしには、甘いのが好きな方は上、
辛いのが好きな方は下が向いています。
また、大根の辛さというのは、年中同じではなく、
夏場に育った大根は比較的辛く、
冬に育つ大根は、寒さに耐えるために糖分を蓄えるので
甘みが強くなります。
総合的に考えながら、今日は甘いの、辛いのって
楽しく大根料理ができます。
そして、やっぱり暑い日には、大根おろしで、さっぱりが
美味しいですよね。
ところで、豆腐は皆さんどうされています?
日本食には欠かせない豆腐の存在。
今やロンドンでは、どこのスーパーでも豆腐は簡単に手に入ります。
その中でもCauldronの豆腐は、どの大手スーパーにもあります。
ただ、日本人がそのまま食べるには、硬すぎかな、と思います。
最近よくどのスーパーでも見る 「Tofoo」 のnaked もかなり硬めです。
どちらも日本の木綿豆腐よりもずいぶん硬いので、
たれをしっかり絡めた、フライパンで焼くステーキ向き。
「Tofoo」にはスモーク、燻製のものもあります。
その他スーパーにある「Taifun」 の豆腐には、日本では絶対に見かけない
バジル入りやオリーブ入りもあります。
実のところ、私はやはり豆腐は「大豆とにがり」に慣れているもので
あまり変わりダネは試したことがありません。
スモークは、前にいろいろなブランドものを試してはみて、
ステーキにしたり、サラダに入れたりしたことはあるのですが、
やはり落ち着くところは、大豆とにがり、または塩化マグネシウム入りの
いわゆるふつーの豆腐です。
ただ唯一「Cauldron」の「Marinated tofu」は時々利用しています。
これ、ビーフン(米麺)にあわせると美味しいんです。

夏冷奴としてそのまま食べる場合は、やわらかい絹豆腐の
「さとの雪」
[Clear spring TOFU」
のパックのものがお手軽だし、値段も上出来です。
これらは、毎日のお味噌汁にも多いに利用しています。
日本食材店セール日の時は、一パック£1ほどになるので
12個入りの箱ごとごっぞり買って行かれる方、見ますよ〜。
このパックをそのまま潰してスープに入れると、
クリームの代わりになるので、
普段とちょっと変化のあるスープを、と思うときにはオススメです。
韓国の豆腐鍋料理、スンドゥブにもこのパック豆腐使えますよ。
ヴィーガンの人にもいいですよね。
なんだか今日は豆腐の宣伝みたくになっちゃいましたが、
ロンドンでも日本食材店、韓国、中国食材店、
そして普通のスーパーでも豆腐が簡単に手に入るので、
ブランドにこだわらなければ、ロンドンでも豆腐に不自由すること全くなし!です。
いろいろ試してみてください!
豆腐と、大根おろしと、紫蘇ちょっと
Tofu with grated white radish with shiso
材料:
豆腐1丁(今回は日本食材店で買ったHouse tofu medium 3 を使用)、大根1/4くらい、紫蘇、だし、しょうゆまたはポン酢
Ingredients:
1 tofu (using House tofu medium 3 bought at a Japanese food store ), 1/4 White radish, Shiso, dashi, Soy sauce or Ponzu
作り方:
1 大根をすりおろす。
2 豆腐を食べやすい大きさに切り、鍋にいれる。(土鍋二入れてそのまま食べる時に使ってもOK)
水、好みのだしを入れて中火で煮立たせる。
3 すりおろした大根と、刻んだ紫蘇をのせる。
4 食べる直前に醤油かポン酢をかける。
How to make:
1 Grate the white radish.
2 Cut the tofu into pieces that are easy to eat and put them in a pan. (You can use DONABE when you put two clay pots and eat it as it is) Add water and your favorite soup stock and boil over medium heat.
3 Place grated radish and chopped Shiso.
4 Sprinkle soy sauce or ponzu just before eating.
食材二つだけ!簡単マッシュルームのパテ/Only two ingredients! Easy mushroom pate

今週日曜日(3月28日)からロンドンは夏時間へと変わります。
なので、日本との時差が8時間になりますね。
冬の間は暗くって、自然光で夕ご飯の写真を
撮ることができなかったのですが
これからはどんどん夜が明るくなってきます。
ただ、最近のスマートフォーンカメラは優秀ですから、
電球の下で写真を撮っても、ぶれることなく十分明るいのですが、
やっぱり、太陽光とは違うんですよね。
一応、昔はアナログの時代に写真をとっていたものなので
光というのは、どうしても気になったちゃうんですよ。
光、日照時間が長くなってくると、お花も顔を出してきました。
最近はクロッカスや水仙が咲き乱れています。
この二つを見ると、「あーイギリスにやっと春がきたねえ」、と
みんなの顔もぴかっとしてきます。
そう、今日のレシピも二つだけ。
マッシュルームと塩だけの食材をつかったパテです。
ちなみに、パテの下にあるパンは自作のサワードーです。
最初の頃、膨らますのに失敗したり、
たね(スターター)をつくるのに何度も失敗したので、
「膨らんだー!」ていう瞬間非常に嬉しかったんです。
随分前の事になりますが、今日パンが登場したので
ここで喜びを分かち合わせてください!
さて、マッシュルームってひとくくりにしていますが、
イギリスだけでも、いろいろな種類が購入可能です。
例えば、日本に馴染みのなる「生しいたけ」は
10年ほどでしょうか、昔からスーパーに並んでいます。
その他スーパーで必ずあるのは、
ー日本でも良く見る白いマッシュルーム
ーその白マッシュルームの1/4サイズのミニ
ーその白マッシュルームの10倍サイズのビッグ
ー茶色のカサのブラウンチェストナッツ
ーちょっと大きめのポートベロー
ーオリエンタルなオイスター
ー最近ではエリンギ
旬になるとワイルドマッシュルームも棚に並びます。
ちなみにワイルドマッシュルームの種類は
1万5千くらいあると言われています。
乾燥のものではポルチーニはよくあります。
それからえのき。
日本、韓国、中国系の食材店では必ずありますが、
普通のスーパーにはないです。
このえのきをつかった佃煮が、簡単でおいしいんですよ。
今度のレシピに載せますね。
しめじは、オリエンタルショッピや八百屋で見かけるくらいです。
日本によくある舞茸は、ロンドン日本食材店で
たまに見かけるくらいで、スーパーでもオリエンタルショップ
でもなかなか手に入りにくいきのこです。
今、きのこって書いたんですが、
マッシュルームって「きのこ」なんですよね。
そんなの当たり前なんですが、「きのこ」って言われたとき
あれ?なんだっけってそれ、って一瞬考えちゃいました。
ずっと「きのこ」という日本語の言葉使っていなかったので。
言葉って、使わなかったらどんどん頭から
遠ざかるなーと思います。
子供の時に覚えた言葉でも、使わないと
頭の奥底にしまわれてしまうんですよね。
忘れてしまうんです。
逆に、使っていると、どんどんと溢れでてきて、
まるで言葉の引き出しが次から次に開くように。
お友達の英国人/日本人ハーフの
2歳半になるお子さんを観察していると
毎回毎回言葉が長く、多くなってくるのが
顕著に現れています。
ぽつぽつ単語だったのが、センテンスになってくるんです。
彼は電車が大好きで日本の電車の名前をどんどん
覚えていってるのですが、なかには言葉が実際と自分の
頭の引き出にあるものとミックスしているようで、
「秋田スーパ小町」が、「秋田スバイダーコメン」。
カワイイですぅ。
うちの子供達も、美味しいものを食べるといつも
「ランパッチ」って言っていました。
これ、なんだかわかります?
メリーポピンズの映画に出てくる
「ラムパンチ」のことなんです。
その時に娘のお姉ちゃんが言えなかったですよね。
そしてそのままを弟が覚えてしまいました。
で、美味しいもの=ラムパンチ=ランパッチになったんです。
これもカワイイですぅ。
子供は、スポンジのように言葉を吸収すると言いますが、
まさしくその通りです。
聞こえたままに、どんどん増えていく。
うちの子供が小さい時に言っていましたが、
「顔が日本人だと日本語話すし、顔が欧米だと英語話すよ」と。
二つ、三つの言葉が喋れるようになると、
顔を見て子供は自然と使い分けているんでしょうね。
その子も今は日本語で接することが多いから
日本語が主流ですが、いずれ学校に入って英語環境になると、
私の顔みて日本人だから日本語喋るようになるんだろうなあ、
と今から思っています。
言葉は、存在する各物、現象などを指すために作られたものなので
言葉だけをみていると、その奥に隠れているものを
見失うこともあります。なのであまり言葉に頼りすぎてもいけませんが、
言霊(ことだま)というように、ある言葉を意識して使うことで
ダイレクトにパワフルだと思うこともしばしばです。
「身口意」と仏教でも言われるように、
思いと、言葉と、行為が一緒で一直線になるのが
一番です。
話しをマッシュルーム/きのこに戻して、
ロンドンでもしいたけは普通にスーパーでも
入手できるようになってきましたが、
このしいたけ、特に干ししいたけは、免疫力を高める、
抗がん作用があることがわかっています。
干ししいたけから出るうまみの液も、
白血球の一つTリンパを活性して免疫力を高めます。
妊婦さんに必要とされる、葉酸/folic acidも含まれています。
そして、極低カロリー、植物繊維を多く含むというのは
妊婦さん、お母さんにはうれしいところです。
しいたけには、原木と菌床があるのはご存知でしょうか。
原木と菌床の違いはというと、
収穫時間
原木しいたけは1年のうち春と秋だけ
菌床しいたけは、3〜6ヶ月周期
栽培方法
原木しいたけは、自然の原木(クヌギ、コナラ、ミズナラ、
など、どんぐりがなる木)に生え、気候状況にあわせて
養分を与えることなく自然栽培されています。
菌床しいたけは、おがくずを固めたブロック20センチほどに
タネを打ちこみ、湿度の高い真っ暗な室内で栽培され、
人口養分を与えて育てられます。
発生する期間
原木しいたけは、2年かけて菌が木にはいめぐります。
菌床しいたけは、3〜6ヶ月で発生します。
古来は、原木しいたけができる春秋2回に
収穫されたものを乾燥して出荷していたのですが、
菌床ならば1年中収穫できるので、乾燥さけないで
生で出荷できるようになったんです。
なので、ロンドンでも生しいたけが食べれるようになったのは
菌床しいたけが普及し始めたからなんですね。
進化ですね。全て。
食材二つだけ!簡単マッシュルームのパテ
Only two ingredients! Easy mushroom pate
食材:
マッシュルーム30個くらい、塩、オリーブオイル
作り方:
①マッシュルームを細かく刻む
②フライパンにオリーブオイルをしき、最初強火でマッシュルームがやわらかくなってきたら
らじっくり弱火でいためる。
③途中何度か混ぜながら、黒い色になってきたら塩を入れて味を整える。
Ingredients:
About 30 mushrooms, salt, olive oil
How to make:
① Finely chop the mushrooms
② Put olive oil in a frying pan. When the mushrooms become soft over high heat at first
then it fry over low heat.
③ Mix several times. When the mushroom turns black, add salt to adjust the taste.